わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

なないろ/夏樹 玲奈【レビュー】

★★★

「空におちる海」「みどりの箱庭」「七色」「アヒルの血」「花冷えのリラ」
5話収録の連作短編集。

1話目の『空におちる海』は、女による女のための第17回R-18文学賞読者賞受賞作品。

5話それぞれに登場人物がリンクし合い、全て読み終えると各人物の過去から現在が線で繋がる。

バツイチ、子持ちの叔父・英司と二人で平和に暮らしていた彼氏ナシの佳子だが突如、未成年の勝也が同居し、均衡が崩れ始める。

いつしか愛し合うようになる英司と勝也。

LGBTを織り込みながら、ままならぬ恋心が繊細に描写されていて引き込まれた。

好みは『七色』




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