わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

わたしにも、スターが殺せる/藤井 清美【レビュー】

★★★★

SNSに溢れる膨大な数の言葉。
誰かを支え救う事もあれば、刃となり心に一生残る深い傷を刻む事もある。

2.5次元俳優・鈴木翔馬に向けられる称賛と攻撃。
純粋に応援コメントを入れる人もいれば、己の承認欲求を満たす為にバズり目的で記事を書き続けるライターも存在する。

読んでいて胸が痛い。
鈴木翔馬は架空の人物だが、現実でもよく事情を知らない人間が、匿名を盾に誰かを口汚く罵っている。

本作ではミステリ要素を絡めながらSNSの在り方に警鐘を鳴らす。

本名で書き込む覚悟がないのであれば、根拠のない暴言は慎むべきではないかと思う。




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