わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

夜明けのすべて/瀬尾 まいこ【レビュー】

★★★★

物語に登場するPMSの美紗、パニック障害の山添、二人が働く栗田金属の社長、従業員、山添の元上司
登場人物達のそれと分からない時間差で訪れる本当の優しさに何度も目頭が熱くなる。

外から見ただけじゃ、その人が抱えている辛い病気や悩みは解らない。

想像力と自分以外の誰かを大切にしたい、喜ばせたいと言う気持ちが文中から溢れ、心が柔らかく解れる様な読書体験だった。

美紗と山添、其々のお節介を通り越した強引な行動にすら感動する。

美紗の天然ぶりに爆笑し、山添君が笑うと私も嬉しくなる。

皆の笑顔が浮かんで来る様な心の処方箋小説。




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