★★★
崖から突き落とし殺したはずの夫が5年の歳月を経て帰って来た。
これは不気味。
5年の間に一体何があったのか?九死に一生を得た?夫の名を騙る別人?脳内にハテナマークが次々現れる。
男は記憶喪失だと言うが、それも怪しく感じられ何か魂胆があるのではないかと読み進める。
サスペンスフルな展開が待ち受けているかと思いきや、物語は徐々に色合いを変えて行く。
主人公の毒親問題、DV、無戸籍児、果ては震災まで様々な事象を絡めサスペンスから人間ドラマへと趣が変化。
ミステリーとしての刺激や面白さは薄味。
リーダビリティは高く一気に読了。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。