★★★
男をたらしこみ強請った上で消えてゆく正体不明の女〈サトウミサキ〉が主人公
全八章で構成されており一章から四章まではイヤミス要素が濃く
ぞわぞわした雰囲気で惹きつけられます。
五章以降は、焼死事件を追っていた二人の刑事、安井と宮下が中心となり、様々な事件の解明をしながらミサキに近づいて行く様子が描かれています。
サトウミサキの正体が解りその真実に辿り着くまでに、登場人物達の「本性」が暴かれて行きますが、揃いも揃ってイヤな人物ばかりです。
復讐に至った内容がグロテスク過ぎて、やるせない思いになり、ミサキの取った行動に首を傾げたくなる場面もありますが、一気に読めた作品です。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば