★★★
男をたらしこみ強請った上で消えてゆく正体不明の女〈サトウミサキ〉が主人公
全八章で構成されており一章から四章まではイヤミス要素が濃く
ぞわぞわした雰囲気で惹きつけられます。
五章以降は、焼死事件を追っていた二人の刑事、安井と宮下が中心となり、様々な事件の解明をしながらミサキに近づいて行く様子が描かれています。
サトウミサキの正体が解りその真実に辿り着くまでに、登場人物達の「本性」が暴かれて行きますが、揃いも揃ってイヤな人物ばかりです。
復讐に至った内容がグロテスク過ぎて、やるせない思いになり、ミサキの取った行動に首を傾げたくなる場面もありますが、一気に読めた作品です。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。