わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

愛なき世界/三浦 しをん【レビュー】

★★★★

人間愛と植物愛に満ち溢れた圧巻の447ページでした。

国立T大学にほど近い場所にある洋食屋「円服亭」。

そこで働く藤丸陽太が恋をした本村紗英は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好きな大学院生。

藤丸くんの真っ直ぐで柔軟性があるキャラが良い。
植物に対しての純粋な疑問や、興味・関心が読者側のそれと重なる事で読み手の心の内を代弁してくれている様。

研究に関しての専門用語などは難しく読了まで丸3日掛かったけれど、植物を愛してやまない登場人物達がコツコツと一つの事に取り組む姿に感動。

細やかに描かれた愛溢れる世界。




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