★★★
「見知らぬ乗客」「演じる人」「誤算」「セカンドライフ」
「三十一文字」「雲の上の人」「定年つながり」
7話収録の文庫オリジナル短編集。
毎回テーマを決めそれに沿った物語が紡がれる新津作品だが今回のテーマは『定年』
いずれ訪れるその時を想像しながら読み進めた。
著者には珍しく男性が主人公のものが3篇あったのが新鮮。
相変わらず安心、安定の読みやすさだが、切れ味の良い結末が好みなので、お気に入りは、ラストで予想外の真相が明らかになる「演じる人」夫婦の気持ちのズレを顕著に描いた「誤算」女性の本音がリアルな「セカンドライフ」

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」