★★★
福島県の大百舌村を舞台に繰り広げられるホラーミステリー。
因習根深い閉塞感漂うこの村で育ち、都会に焦がれる高校生の奈穂が主人公。
よそ者を忌み嫌うこの村に、東京から同い年の北方亜矢子が移住して来た事から物語は動き出す。
姿は見せないが心を病んでいる亜矢子の母、亜矢子の家の裏山に張られた謎の電気柵、地蔵様の掟と祟り、不審死と不可解な出来事が次々起こるが、一向に結末が読めない。
不穏な空気感の中、唯一の救いは奈穂の本音満載のキャラ。
前半は平坦、第四章で全ての謎が一気に解けるが、本格ミステリーと思って読むと物足りない。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。