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家族解散まで千キロメートル/浅倉 秋成【レビュー】

★★★

『六人の嘘つきな大学生』でハマった浅倉さん。
今回のテーマはズバリ家族。

事件の発端は引っ越し準備中に倉庫で発見された謎の御神体。
どうやらこの御神体、青森の神社から盗まれたものらしい。
家族解散する予定が一転、一致団結し御神体を返却する為の長距離家族ドライブが始まる。

途中まではロードムービーのような味わいだが、事件の真相が見えて来ると家族の物語だと分かる。
家族とはこうあるべき、そんな伝統的な価値観に縛られていた事に気付かされる。

エンタメミステリーを期待していたので終盤の哲学的な展開は残念。

一風変わった家族小説。




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