★★★★
同調圧力がもたらした悲劇に言葉を失う。
舞台は辺鄙な片田舎・夜鬼町。
近所は顔見知りばかり、助け合い精神で成り立っていた町だが、その平和も秋祭りで一変する。
何者かが、しるこ鍋に入れた毒で数名の死者が出る惨事に。
そこからは人が普段内に秘めている本性が剝き出しになっていく。
誰もが疑心暗鬼に陥り、確たる証拠もないまま犯人を決め付ける。
人が人に向ける刃と過熱するマスコミの報道合戦に不快感は増していく。
事件の全貌を知ると大きなため息が。
小さな悪の芽がこんな大事件にまで発展するなんて。
彼らは最初から間違っていたんだろう。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。