わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

人間狩り/犬塚 理人【レビュー】

★★★★★

久々の大ヒット!
ページを捲る手が止まらない。
そして読後冷めやらぬ昂揚感。

残酷な内容を含むので、本作を面白いと言うと語弊があるが321頁ずっと面白かった。

良く練られた構成、作者の手中に嵌りまんまと騙されてしまったが、それすらも心地良い読後の爽快感。

ただのミステリーには終わらず、少年法、復讐の是非、本当の正義についても考えさせられる。

第38回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞してのデビュー作だが、ぐいぐいと惹き寄せられる展開に読書の醍醐味を感じた。
デビュー作にしてこのクオリティの高さ。

楽しみな作家さんの登場だ。




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