★★★★
「国語」「家庭科」「数学」「道徳」「昼休み」「体育」「放課後」
中学校を舞台に、時間割に見立てた7編の短編が収録されています。
前作の『さよなら、田中さん』は未読なので著者初読みでしたが、テンポの良さ、知識と語彙の豊富さ、ユーモアセンス、感情の揺さぶり方、本当に中学生にして何たる才能!と素直に驚かされた。
特に印象深いのは五・六時間目の「体育」
死を目前にした祖父と、主人公のやり取りには涙が溢れる。
「忘れていい、っていうのは、いろんな事を許しているってこと」他、おじいちゃんの残した数々の言葉が胸を打つ。
感動の1冊。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。