★★★★
私はいつから声を出す事を諦めてしまったんだろう。
目に見えない世間、表面だけを取り繕った集団に恐れをなし、言いたい事、伝えたい想いを何度も飲み込み、それが正解だと自分自身に言い聞かせて来た。
主人公・希和の生き辛さが自分と重なり気が付いたら泣いていた。
明らかに間違っている事に対して、それはおかしいと言えない自分に苛立つ。
勇気のなさだったり、事を荒立てたくないという思いだったり言い訳ばかり。
私も私の声を取り戻したい。
自分の気持ちに正直に生きて行きたい。
希和のささやかな勇気が自分の心に同化し、沁み込み希望となる。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。