★★★
実力派女性作家集団『アミの会』によるアンソロジーも本作で12作目。
今回のゲストは原田ひ香さん。
毎回楽しみにしていて欠かさず読んでいるシリーズだが今回のテーマはズバリお金。
どの短編も其々切り口が異なりバラエティに富んで面白かった。
特にお気に入り作家さんの新津きよみさん「百万円分の無駄」と松村比呂美さん「二千万円の差額」はリーダビリティが高く惹き込まれた。
新津作品は女性の心理描写が秀逸で主人公の言動に共感。
毎日の様に届く詐欺メールを盛り込んだ松村作品は身近に感じた。
イヤミスのイメージから一変し、心温まる読後。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。