★★★
『ボクたちはみんな大人になれなかった』『すべて忘れてしまうから』『これはただの夏』に続き燃え殻さんの作品を読むのは四度目。
先の三作品は刹那的な生き方の中に切なさや物哀しさを感じそれはそれで好みだった。
今作はその要素を残しながら随所にユーモアが感じられ燃え殻さんの心の声(本音)に笑いずっと共感していた。
過去の出来事や、日常で起きた数々のエピソードを、飾らず自然体で書かれているのがいい。
気怠げでゆるくて読んでいると身体に入っていた力が少しずつ抜けていく感じ。
柔らかな空気感に包まれ生きる事がほんの少し楽になる。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。