わたしは栞を挟まない|四つ葉の読書ブログ

罪と祈り/貫井 徳郎【レビュー】

★★★

「亮輔と賢剛」「辰司と智士」息子達と二人の父親、それぞれの視点で、現在と過去が交互に語られていく構成。

人間の仄暗い感情、憎悪、良心とのせめぎ合い、様々な思いが行間から溢れ、苦しい読書時間だった。

全ての発端は、バブル景気時の強引な地上げ。

辰司と智士の義憤も、やり場のない憎しみも痛い程伝わるが、彼らが犯してしまった行動は、短絡的で浅はかだ。

計画通りに行かなかった後の行動も、数十年に及ぶ後悔すらも、亮輔の言葉を借りれば馬鹿だとしか思えない。

望んだ復讐も叶わず負の連鎖も断ち切れず、やり切れない。

全ては因果応報だ。




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