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きみはだれかのどうでもいい人/伊藤 朱里【レビュー】

★★★

「キキララは二十歳まで」「バナナココアにうってつけの日」「きみはだれかのどうでもいい人」「Forget,but never forgive.」
4話収録の連作短編集。

インパクトがあるのはタイトルだけではなく、本編にも毒が散りばめられていた。

県税事務所に勤める年齢も立場も異なる女性達。
税金を滞納する客に支払いを促すと言う仕事内容だけでも相当キツイ物があるが、ここでの人間関係といったら…。

家族ですら解り合えない事がある。

職場が同じと言うだけで他人を完全に理解するなんて不可能だ。

人間の持つ感情程、厄介な物はない。




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