★★★
矢沢心・魔裟斗夫妻の出会いから不妊治療、二児の親になるまでが
綴られたエッセイです。
心さん側からと魔裟斗さん側から、それぞれの思いが書かれています。
フォントも大きくて、読みやすい文章です。
とても読みやすいのですが、穏やかな文章故に不妊治療の過酷さが伝わりにくい面もあり、これから不妊治療を考えていらっしゃる方にはメンタル面では参考になっても内容的にはやや物足りないかも知れません。
私自身が習慣流産の経験者で、病院の転院、長きに渡る通院治療、全治胎盤での帝王切開、低体重児出産と大変な思いをした事もあり、読んでいてサクッとした印象を受けました。
ただ未だ男性側は治療に後ろ向きの人が多い現実があるので、出来ればこの本は男性の方々に読んで頂きたいと思います。
夫の理解や協力、思い遣りがある事で、妻側の負担は大きく和らぐ事になると思います。
素敵なご夫婦で愛情深さを感じる1冊でした。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。