★★★
1つの大きな過ちがその後の人生を悲惨な物にする。
罪の代償を痛い程感じた作品。
12歳の少年アントワーヌは隣家に住む6歳の少年を殺し死体を森に隠してしまう。
子供の失踪に騒然となる村、押し寄せるメディア。
死体発見に怯えるアントワーヌの不安と恐怖が緊張感を伴い伝染して来る。
失踪2日目にこの村に大きな嵐が来た事で捜索は難航する。
事件の行方が気になり一気読み。
12年後、24歳になったアントワーヌ。さぞや後悔と反省の日々を送っているだろうと思われたが、よもやの嫌な奴に成り下がっていた。
身から出た錆、溜飲が下がる結末だ。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。