★★★
一体いつの時代の話かと思う程、時代錯誤も甚だしく不愉快極まりない。
そう思わせる事が作者の狙いなんだろうとその策略を感じながら読み進める。
物語冒頭、電気・ガス・水道を止められ、生後3ヶ月の娘・沙羅をベビーカーに乗せデパートをうろつく主人公・福美の描写から不穏な空気が漂い、その後の展開に嫌な予感しかしない。
貧困だが溢れ出るくらいの母乳を持つ福美。
その母乳を利用し、気にいらない嫁を追い出そうとする代議士一家の千代。
母乳信仰、母性、○○でなければいけないに辟易する。
決めつけから解放されれば女性はもっと楽になるはず。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば