★★★
転職エージェントで働く40歳の香澄を中心とした就活小説。
世の中にはありとあらゆる仕事があって、自分がどの仕事に向いているのか、そしてそこにやりがいを見出せるのか、その判断は中々難しい。
主人公の香澄が、それぞれの相談者に真剣に向き合いながら自身のやりがいを見つめて行く姿に好感が持てる。
一月からスタートする物語は、一ノ瀬、二宮、三上と相談者のネーミングにその月の数字が盛り込まれていてその趣向が楽しい。
人工知能・AI「ソフィア」の聡明で的確な助言も頼もしいが、やはり最後は血が通った人間同士の関係性にホッとする。

幼少期から本が大好きな四つ葉と申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。