★★★
「平穏な生活のために、姉を殺すことにしました」
帯からスリリングなサスペンスを想像していたが蓋を開ければ毒姉に悩まされ続けて来た妹の心情を淡々と綴った家族小説だった。
姉の倉石凜は4月生まれ、妹の麻友は3月生まれ、年子で生まれクラスは違えど同学年として同じ高校に通っている。
綺麗で頭脳明晰、運動神経も良い姉の凜だが幼い頃から邪悪で残酷な面を持っていた。
姉に忖度しながら麻友に芽生える殺意。
ドキドキしながら読み進めるも大きな展開もどんでん返しもなく全体を通して平坦な印象が残った。
姉妹の両親に不甲斐なさを感じた読後。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞