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迷: まよう/アミの会(仮)【レビュー】

★★★★★

毎回楽しみにしているアミの会(仮)のアンソロジー第四弾です。

第一弾 「捨てる」 第二弾 「毒殺協奏曲」 第三弾 「隠す」と欠かさず読んでいますが
今回はいつもと趣向が変わり男性ゲストを招いての二巻同時発売となっています。

タイトルも工夫されていてその二巻が対となる様に『迷惑』
「迷ーまよう」と「惑ーまどう」です。

この作品では「迷ーまようー」をテーマに8つの短編を味わう事が出来ます。

ホラー&ミステリー要素があり、結末までドキドキしながら夢中で読めた近藤史恵さんの「未事故物件」

離婚する両親のどちらと共に生活するか迷う姉弟をリアリティと優しさ溢れる文章で描いた乙一さんの「沈みかけの船より、愛をこめて」

海外で置き去りにされた女性が人物描写&風景描写で絶えず脳内映像で動き、ハラハラしながら一気に読んだ松村比呂美さんの「置き去り」

短編ながらドラマ性があって切ないラストに胸が痛くなった新津きよみさんの「女の一生」

どの作品も一つのテーマから全く異なる作品となっていて8編共、満足して読めました。

第五弾も待ち遠しいです。




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