★★★★
とても読みやすく、心にすっと入り込む内容でした。
「まえがきにかえて」では仏教の四苦(生・老・病・死)と
更なる4つの苦しみを合わせた四苦八苦について解りやすい言葉で書かれています。
Q&A方式になっているエッセイですが、どの相談も身近に感じられる内容でそのいくつかの悩みは自分にも当てはまる物だったので、非常に興味深く読め、前向きな気持ちになる事が出来ました。
御年95歳になられる瀬戸内寂聴さんだからこそ、人生の酸いも甘いも経験され、大きな心でそれぞれの相談に対して包容力を持って答えていらっしゃる印象があり、読んでいる間、温かい気持ちになれました。
専業主婦の方の相談に対するメッセージでは心がじんわりし
時に優しく時にユーモアを交えたキレのある叱咤激励など、参考になる事柄が多くありました。
生きていくと言う事は悩んだり苦しんだりする事の連続ですが、寂聴さんの発する言葉で救われ楽になれ心が軽やかになれる1冊です。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。