★★★★
こんなに泣かされるなんて思いも寄らなかった。
第四話『別れのワルツ』で主人公と一緒に号泣。
ようやく落ち着いたのに最終話で再び涙。
舞台は特別養護老人ホーム。
「とりあえずの職場」として働き出した康介が、介護の世界の奥深さに触れ、成長していくたびに何とも言いがたい幸せな気持ちになる。
介護士の苦労も描かれているが介護される側の人々にスポットが当てられているのが良い。
病で上手く言葉を発せない人、要望があっても介護士に遠慮して飲み込む人。
要介護者の心の内面を想い胸が詰まる。
人間の尊厳を尊重した心ある介護が胸を打つ一冊。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。