わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

残星を抱く/矢樹 純【レビュー】

★★★★

スタートからアクセル全開。

主人公・青沼柊子が峠の展望台で暴行を目撃した場面から一気に不穏な空気に包まれる。
逃げる柊子。追いかける男達。
5歳の娘との楽しいはずのドライブが一転して恐怖へと化す。

その後に続く脅迫状の投函、刑事である夫の不審な行動。
重なり合ういくつもの謎。

20年前の事件と一体どう結び付くのか。

柊子の前にいつも突然現れる《8》のタトゥーの男や、高飛車な監察官・真野美凪、相談相手の葛西、皆が怪しく思えて来る。

終盤は怒涛の展開に心拍数が爆上がり。

どんでんあり、最後まで油断ならないスリリングミステリー。




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