★★★
家族に纏わる18のエッセイ。
文章がその人の全てを表しているとは思わないが、本作も非常にクールに物事を捉えている印象を受けた。
自分が生まれ育った家族の事を「生育家族」結婚などで作られた家族の事を「創設家族」と呼ぶ事を初めて知る。
両親、お兄さんが他界され、結婚もされていない酒井順子さんの「家族終了」の言葉にドキリとする。
「生涯未婚率」の上昇は耳にしていたがその数値に驚き、事実婚、シングル親、同性婚、ステップファミリー、ルームシェアする疑似家族、毒親問題など、多様化する家族の形態に家族の在り方を考えさせられた1冊。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。