★★★★
良かった。
主人公は間もなく40歳になる阿紗。
部屋の鍵を無くし困っていた隣の部屋に住む老婆・八重を助けた事がきっかけで、彼女の部屋の片づけを手伝うことになる。
袖すり合うも多生の縁とは言え、全く付き合いのなかった他人、それもゴミ屋敷の様な部屋、自己中な物言いをする老婆に不快感さえ感じていたが、読み進むに連れこの二人が好きになる。
自分の趣味が整理整頓と言う事もあり、物語の中で部屋がどんどん綺麗になって行く様子は爽快。
部屋の片づけと共に、二人が抱えていた過去の重荷にも片がつき、ラストでは阿紗と八重の友情に涙する。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞