★★
男尊女卑の真逆、女尊男卑社会を描いた男女反転作品。
同じ中学校に通う子を持つ池ヶ谷良夫、中林進、澄田隆司、三人の主夫の生活を中心に物語は展開する。
1985年に「女子に対するあらゆる差別撤廃条約」が締結されてから36年になるが、未だに様々なハラスメントが後を絶たない。
この理不尽な社会を男女反転させる事で見えて来る格差。
テーマは斬新で面白いし、著者のメッセージ性は伝わって来る。
ただ露骨な描写には食傷気味。
プロローグとエピローグも理解出来ないまま消化不良。
性別ではなく人としてどうあるべきかが重要だと改めて感じた。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞