★★★
花房観音さんが死にそうになった顚末と、死に損なって気づいた事を綴った闘病エッセイ。
日頃の体調不良を更年期だと思って放置していたら心不全と診断された花房さん。
他人事とは思えない。
巷では健康診断の必要性が謳われるが、健康診断は不要であるとの記事も見受けられる。
病気は怖いけど病院へ行って悪い病名を告げられるのも恐ろしい。
生死に関わるエッセイであるものの、迷惑患者の話や病院食、入院中のエピソードなどが軽快に綴られていて深刻さは感じない。
自分がいつ死ぬかなんて分からない。
自分の心身を守りながら日々暮らそうと思えた。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞