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警視庁01教場/吉川 英梨【レビュー】

★★★

文庫書き下ろし作品。

主人公は甘粕仁子・32歳。
見当たり捜査員時代、犯人追跡中に大怪我を負い、警察学校の教官となった。
1330期甘粕教場で助教官を務める塩見圭介と共に、日々学生達の指導にあたる。

生徒達が起こすトラブルにもハラハラするが、なによりも仁子の情緒不安定さが気になり、彼女が抱えているものの正体を知りたくてページを捲った。

物語後半で明かされる彼女の秘密。
真実を知ると、それまでの行動の意味が腑に落ち、一気に切なくなる。

ミステリーと恋愛、成長物語を融合した人間ドラマとして堪能した。

新たな教場小説の誕生だ。




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