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濱地健三郎の呪える事件簿/有栖川 有栖【レビュー】

★★★

「リモート怪異」「戸口で招くもの」「囚われて」「伝達」「呪わしい波」「どこから」
6話収録の連作短編集。

心霊現象が関係する事案だけを専門に扱う私立探偵・濱地健三郎と助手の志摩ユリエが6つの怪奇現象を解き明かし解決に導く。

英国製スーツに身を固め髪はオールバック、年齢不詳の濱地と助手のユリエ、視る能力を携えた二人の掛け合いが自然体で微笑ましい。

本作はコロナ禍を背景にしている事で未知のウィルスと怪異、両方の薄気味悪さが感じられた。

怪異の正体や真相が明確になるわけではないけれど、このフワっとする感じ、嫌いじゃない。




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