★★★★
富山の魅力がたっぷりと詰まった家族小説。
家出した中3の息子・昴を連れ戻しに、富山へ向かった安納夫婦の二泊三日、悲喜こもごもの旅が描かれる。
美しい立山連峰を眺め、きときと(新鮮)な、お刺身を食べて育った私にとってコロナで中々帰省出来ない今、凄く楽しめた。
家庭内別居状態で、嚙み合わない夫婦のやり取りはあるあるの連続。
自分第一主義のこの夫、嫌すぎる。
だが物語はテンポ良く流れるので、一緒に富山旅をしているようで観光気分が味わえる。
富山の名所、美味しいものが盛り沢山。
ロードノベルと家族小説、一粒で二度美味しい作品。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。