★★★
リカシリーズ第六弾。
「はじめに」でまんまと騙されてしまい作者の思う壺。
本作では雨宮リカの看護専門学校時代、18歳~19歳までが描かれている。
生徒、教職員あわせて百二十余名の命を奪った火災事件、その惨劇以前に次々と起きていた不審死。
リカの邪悪さを知っている読者であれば、全ての事件の黒幕がリカである事は一目瞭然。
容姿端麗、仕事も出来る彼女が、何故そこまで?の思いが募るが答えは得られない。
ルポタージュ形式で淡々と進行して行く事で不気味さが増す。
ミステリーとしての面白さは薄味だったが、そこはかとない恐怖を感じた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。