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無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記/山本 文緒【レビュー】

★★★★★

寂しくて堪らない。

2021年4月に膵臓がんと診断され、同年10月13日に逝去されるまでの日々が、文緒さんの飾らない柔らかな筆致で綴られる。

死へと向かう日記。
読み進めるのが辛かったけれど、文緒さんが紡いでくれた言葉のひとつひとつを、取りこぼさないように、噛み締めるように大切に読ませて貰った。

繰り返される「ありがとう」と「さようなら」の言葉が胸を締め付けて涙が溢れる。

文緒さん、最後まで書いて下さってありがとうございました。
あなたが今まで紡いでくれた物語は私の宝物です。

作家・山本文緒さんを私はずっと忘れません。




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