★★★★
とても良かった。
「一緒に住まないか?」の一言から始まったシングルファーザー同志の奇妙な同居生活。
初めに脳裏に浮かんだのはボーイズラブ的展開だったが、丁寧に描かれた家族の物語だった。
妻を亡くし四歳の娘・志乃と暮らす36歳の恭平と、海外赴任中の妻を支え一歳半の耕太を育てている章吾。
高校の同級生だった二人が再会し共に過ごす事で生まれる化学反応と、いくつもの気付きに胸が温かくなっていく。
育児や介護、ジェンダー問題など、どれも身近なテーマだ。
性別に囚われる事なく、誰もが人として息がしやすい社会が実現出来ればと願う。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。