★★★
「夫の余命」
「同級生」
「カフカ的」
「なんて素敵な握手会」
「消費税狂騒曲」
「九百十七円は高すぎる」
「数学科の女」
七話収録の短編集。
タイトルから心温まる愛の物語かと思いきや、装丁の綴りを良く見るとHURTFUL LOVESとある。
愛は愛でも正反対の傷つける方。
確かに至る所に毒がみっちり仕込まれていた。
殆どは既読だったが、最終話の「数学科の女」だけは書き下ろし。
舞台は都内の大学。
実習グループの紅一点の美女・亜紀と、彼女に好意を抱く四人の男子学生。
狐と狸の化かし合いのような展開から目が離せない。
最後のオチも絶妙。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。