★★★
私刑執行人を意味するハングマン。
物騒なタイトルだ。
主人公は、中堅ゼネコン会社に勤務する父と暮らす刑事の春原瑠衣。
ある日、父の同僚が立て続けに不審死で命を落とす。
そしてその後を追うように父までもが。
真相も犯人の正体も掴めているのに証拠不十分で手も足も出ない。
もどかしいにも程がある。
瑠衣の悔しさが伝わって来て犯人への憎しみが募っていった。
法律で裁けないのであれば己が身を持って成敗する。
私刑が禁止されている現実を理解出来てはいても、大切な人を理不尽に奪われた遺族の感情はままならない。
きっと自分も同じ事を考える。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞