わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

冷たい檻/伊岡 瞬【レビュー】

★★★

ずっしりと読み応えのある472ページ。

登場人物が多い事もあり何度も冒頭の「主な登場人物」を確認しながらの読書でした。

途中まで中々ペースが上がりませんでしたが
タイトルの「冷たい檻」の意味が解った中盤以降はペースアップ。

複合型ケアセンター(にじ・みらい・かもめ)に潜む謎が解明されて行く様は
パズルのピースが少しづつ埋められて行く感覚を味わいました。

臨床実験とは名ばかりの、許されない人体実験によって生み出された
子供達の猟奇的な行動には胸が苦しくなった。

心地よい物語ではないけれど、光の見えるラストに救われた作品。




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