★★★★
12ヶ月連続刊行企画第3弾。
2弾までは物足りなさを感じていたが、今回はストーリー展開も良くメッセージ性も感じられ面白かった。
主人公は、大手出版社の週刊誌の副編集長・志賀倫成。
順風満帆な日々を送っていた矢先、突然降りかかったのは殺人の容疑を掛けられた大学生の息子・健輔の死。
ショッキングな冒頭から、その先が気になり一気読み。
被害者遺族、加害者遺族に向けられる世間の容赦ない仕打ちがリアルに迫る。
両親を殺された奈々美と加害者の父・志賀の接触は非現実的ではあるが、終盤の展開は目が離せなく光が見えるラストに救われた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。