★★★★
「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ版で児童文学。
主人公の美和が、土しかない花壇に毎朝欠かさず水を撒くオジイサンや、図書館で消えたしおりの謎を、同じクラスの英知と共に解いていく。
小学4年生の美和の心根の優しさと純粋さに思わず頬が緩んでしまう。
同級生女子達に冷やかされても、場面かんもく症の英知と共に行動する姿は意思の強さも感じてとても素敵だ。
物語には耳の聞こえないおばあさんが登場したり、認知症や児童養護施設についても描かれる。
子供の頃からこんな優しい作品に触れあう事が出来る子供達が羨ましい。
続編も楽しみ。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。