★★★★
「デフ・ヴォイス」シリーズのスピンオフ版で児童文学。
主人公の美和が、土しかない花壇に毎朝欠かさず水を撒くオジイサンや、図書館で消えたしおりの謎を、同じクラスの英知と共に解いていく。
小学4年生の美和の心根の優しさと純粋さに思わず頬が緩んでしまう。
同級生女子達に冷やかされても、場面かんもく症の英知と共に行動する姿は意思の強さも感じてとても素敵だ。
物語には耳の聞こえないおばあさんが登場したり、認知症や児童養護施設についても描かれる。
子供の頃からこんな優しい作品に触れあう事が出来る子供達が羨ましい。
続編も楽しみ。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」