★★★★
埼玉一家惨殺事件の犯人であり、平成最後の少年死刑囚・鏑木慶一が脱獄する所から物語は始まる。
名前と外見を変えながら、2020年、東京オリンピックの競技会場となる工事現場、長野県菅平公園にある旅館『山喜壮』、千葉県我孫子市の有料老人ホーム『アオバ』と潜伏・逃亡を繰り返す。
各章で語られるエピソードを読めば、鏑木の人となりが見えて来て、何か特別な事情がある事は理解出来、真実を知りたい一心でページを捲る手が止まらない。
最後の1頁では警察組織への怒りと人間の弱さ、鏑木慶一の心中を想像し、溢れ出る感情で涙腺が崩壊した。
※P464 14行 ×これついては ○これについては
※p472 10行 ×お見かけました ○お見かけしました

幼少期から本が大好きな四つ葉と申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。