★★★★
苦しくて苦しくてたまらない。
ビルから飛び降りた妹は事故か自殺か、真相を知りたい一心で頁を捲り続けた。
物語には辛辣な言葉が多く登場する。
『勉強しなさい、あなたは顔が良くないんだから』
『あんた、マジで使えないね』
家族や同僚からの容赦ない言葉の暴力。
皆が要領良く出来る人間ばかりじゃない。
如才ない振る舞いが出来る人にも出来なかった時があるはずだ。
人が人を追いこんでいくさまに怒りより恐怖を覚える。
書店での人間関係を通し浮き彫りになる社会の問題点。
生き辛さを極限まで描きながら、人として在るべき姿を教えてくれる一冊。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。