わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

天国からの宅配便/柊 サナカ【レビュー】

★★★★★

なんの心残りもない人生を送れたらどんなに良いだろう。
生きている間に分かりあう事が出来ていたらと思わずにはいられない。

4つの物語はどれも日常に寄り添ったリアルなエピソードばかり。

生きる気力を無くしゴミ屋敷で暮らす老女、閉塞的な田舎が嫌で堪らない女子高生、家に居場所がない中年男性、友人から利用される女子大生、皆一様に現在の生活に鬱屈とした思いを抱えている。

そんな彼らの前に現れるのは、依頼主の死後、預かった遺品を届ける「天国宅配便」の七星律。

依頼者それぞれの祈りに満ちた小包に胸が一杯だ。
繋がる想いに感涙の一冊。




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