わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

夏に祈りを: ただし、無音に限り/織守 きょうや【レビュー】

★★★★

切なさが残るミステリー。

霊の記憶が視える私立探偵・天野春近が、教え子の中学生・楓と共に謎を解いていく調査ファイル第二弾。

今回の相談者は保育園の園長。
依頼内容は不穏な空気を醸し出す園児がいるので調べて欲しいとの事。

この保育園に通う園児に立て続けに起きた転落事故。
これは事故かそれとも事件なのか。

ミステリ好きな人であれば、容易に犯人の想像が付くと思うが、その裏に隠されていた真相を知ると、切ない感情が込み上げて来る。

春近と楓の優しさが救いだ。
子供達の未来が孤独とは無縁な温かく豊かなものである事を祈りたくなる読後。




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