わたしは栞を挟まない|四つ葉の読書ブログ

奥様はクレイジーフルーツ/柚木 麻子【レビュー】

★★★★

「ナイルパーチの女子会」が良かったので今回も手に取りました。

「西瓜のわれめ」「密柑のしぶき」「苺につめあと」「「グレープフルーツをねじふせて」

「ライムで全裸」「林檎をこすれば」「柚子の火あそび」「ピオーネで眠れない」

「桃の種はしゃぶるしかない」「柿に歯のあと」「メロンで湯あたり」「よそいきマンゴー」

12種類のフルーツ名がタイトルに入った小粋な連作短編集です。

主人公は30代の初美(はつみ) アクセサリーデザイナー
夫、啓介(けいすけ)には「はちゅ」と呼ばれ一見とても仲の良い夫婦、実際も仲が良いけれどただ1つの問題はセックスレス
昨今良く取り上げられている話題だけにかなりリアリティー溢れるストーリーでした。

夫は5歳年上の雑誌編集長で文章から浮かぶのはいわゆる今時の草食男子
性欲の「せ」の字も感じられない様な夫です。

深刻なテーマではあっても初美の行動や心の声(夫に対するツッコミの数々)がコミカルで思わず笑ってしまう場面もありタイトルの「クレージー」がドンピシャでした。

セックスもしたいし子供も持ちたい30代の初美
タイムリミットがある女性とない男性、それを踏まえての夫の煮え切らない態度には思いやりのなさを感じてしまいました。

ラストはちょっと微妙ですが一気に読めた作品でした。
表紙のイラストも可愛いかったです。




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