★★★★
山音麦と八谷絹の2015年から2020年までを描いた恋愛小説。
偶然の出会い、相手の事が気になり、もっと知りたくなる。
好きな小説が同じだったりすると、運命的な物すら感じる瞬間。
相手から言われた好意的な言葉を反芻する瞬間。
恋の始まりを予感させる数々の言葉に胸がときめく。
でも恋の賞味期限は想像以上に短い。
社会人になり恋の事だけを考えていられなくなる二人。
日々の雑多に追われ相手を思う気持ちに変化が生じ、少しずつ入る亀裂がリアル。
文中に登場する小説、音楽等が良いスパイス。
恋愛の楽しさと切なさがギュッと詰まっていた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。