★★★★
第12回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。
主人公の鳴海翔は母を亡くし、祖母の家に預けられた。
そこで出会ったのは母親からネグレクトを受けている大也と、義父から日常的に暴力を受けている美波。
まだ小学6年生の3人に対し過酷とも思える現実だ。
ありがちな設定ではあるものの、彼らの日常にサーフィンが取り入れられている事で物語に深みが増していた。
凪の日もあれば荒れ狂う大波の日もある。
サーフボードを操る彼らと、日々の困難を乗り越えていく姿がオーバーラップして胸が熱くなった。
終盤の展開が特にいい。
穏やかな気持ちで本を閉じた。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞