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新・教場/長岡 弘樹【レビュー】

★★★

「鋼のモデリング」
「次代への短艇」
「殺意のデスマスク」
「隻眼の解剖医」
「冥い追跡」
「カリギュラの犠牲」
六話収録の連作短編集。

『千枚通し』に狙われる鬼刑事・風間公親が教官として、警察学校第九十四期初任科短期課程に赴任。

警察官を志す生徒達と新米助教・尾凪尊彦の成長譚でもあり、日々起きる事件の裏側を風間が紐解くミステリでもある。

伏線が分かりやすい事もあり、結末が想像つくものもあるけれど、毎回しっかり回収されるので気持ち良い。
何より風間の圧倒的存在感は目を見張る。

ミステリとしては薄味だが人間ドラマとして堪能した。




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