★★★
『探偵ガリレオ』の刊行から二十年、本作はシリーズ第九作目になります。
以前より角が取れて、いささか丸くなった雰囲気を醸し出す湯川先生。
アメリカ帰りの疲れも見せず今回も見事な推理で問題を解決してくれました。
毎回トリックには?な事が多いけれど今回は化学が苦手な自分でも解りやすかった事もあり斜め読みせずに読了。
タイトルにもなっている「沈黙」がキーワード。
誰かを思っての沈黙、守るための沈黙、相手を陥れる為の沈黙。出来る事なら良い使い方をしたい物だ。
ラストに向かい二転三転する様は単調に終わらず良いスパイスになっていた。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。